もちべアップ計画!!

ゲームの要素をゲーム以外の物事に応用し、ゲームみたいな生活にするのがこのブログの目的。

介護の食事は時間との戦い。

急に介護をテーマにした理由は、私介護の仕事を努めていまして、

一応介護福祉士という立派な資格を持っています。

 

私が働いている施設は、年に1回研修があり報告文を提出するのですが、相談員から、『施設長から反省文もらってないんだけど出した?訂正前のやつは貰ったんだけど』とぽろっと、3ヶ月前のことを言われました。

 

訂正後のやつは出したのは覚えてるんだけど、誰に出したのかは忘れたので、事実上描き直しになってしまいました。(なぜもっと早くいわないんかいと心の中でキレる)

 

正直内容そんなに覚えてないし、資料も捨ててしまったので、自分で調べながら文章を書くことにしました。

 

今回の研修なのですが、テーマは『嚥下障害の原因と対策について』です。

日本赤十字社からのリモート研修です)

 

ここで余談なのですが、20代の弟に『むせ込むことを誤嚥しましたって言わない?』ってきいたら、『なにそれ?誤飲なら知ってるけど』と言われました。(誤嚥性肺炎っていえばわかると思っていたが)

 

ちなみに、誤嚥は気管に入ってしまうこと。(誤って、口の中で蒸せる)

誤飲は、食べ物以外のものを口に入れてしまうことです。(誤って、飲み込む)

()は自分の想像です。

 

そんな普段聞きなれない『誤嚥』をテーマについて勉強しました。

 

さて本題に入る前に、ここでタイトルにもなっている『介護の食事は時間との戦い。』について、説明しましょう。

 

私たちが働いている施設は、特別養護老人ホームという所です。

公的施設なので、安く入れます。

なので、どこの施設でも、入居者待ち状態の施設が多いです。

(安いといっても、施設のパンフをざっと調べたら1ヶ月14万かかりました。ひえっ、高!!)

平成27年度までは、要介護1〜5の方が入れたのですが、

それ以降は、特例を除き、要介護3〜5と、重度の方しか入所できなくなれました。

 

これが何を意味するのかというと、介護スタッフの負担大ということです。(もちろん給料も変わりません)

食事についても、それは変わりません。

 

要介護が高い人が多くなる、すなわち、食事介助する人が必然的に増えるということです。

また、嚥下障害(後で詳しく説明します)も増えるので、食べ物が気管に入らないか、入ってしまうなら、お茶にトロミ、食事を刻み、ペースト食にするなどなど、看護師と栄養科と相談して決めなければなりません。(むやみやたらにペースト食にしてしまうと、形がない為その人の尊厳が失われるという問題がある)

 

という問題もあるのですがそれ以上に、『時間制限があるということ』がとても深刻な事だと思います。

 

『食事くらいゆっくり食べさせてあげなよ』とずっと前から思っています。

(今は諦めてますが・・・)

 

だいたい、老人ホームは決まった時間に食事があります。

朝、7時30分ー8時30分。

昼、11時30分ー12時30分。

夜、17時30分ー18時30分。

 

この1時間のなかで、各利用者に配膳、食事介助、薬配り、下膳と食事介助以外にもやるべき事があります。

配膳と言っても、約50人くらいいるので、2人で1分運び終えた計算としても、結構時間がかかると思います。

 

という事で、必然的に食事介助の時間は少ないです。

体感20分くらいじゃないでしょうか。

 

ゆっくり食べさせたいのも山々なのですが、栄養科が20分前くらいから無言の圧力をかけてくるので、仕方なく片付けます。

 

というのが、現状です。

 

施設長は『もっと利用者を楽しませるために、レクを充実させろ。リハビリをやれ!!』とかもっともらしいことを言ってますが、それは『介護加算』という『お金』が手に入るからであって、決して『利用者のことを思ってない』と思います。

 

『お金』は『信頼』なのにね。

 

最後の方愚痴になってしまいましたが、現実はこんな感じです。

 

食事の際に気をつけなければならない、嚥下障害。

そして嚥下障害によって起こる、誤嚥(そしてむせ込み)。

まずは、その仕組みについて解説したいと思います。

 

むせ込みって何?

人が物を食べるときには、まず口の中でかみ砕いてすりつぶし飲み込みやすい形にする咀嚼(そしゃく)をします。次に物を飲み込む動作である嚥下(えんげ)をします。嚥下にはプロセスがあり、第一段階で、舌などの動きで食物を口の奥へと送りこみ、第二段階で、のどに入ってきた食物をのみこみます。第二段階で、いったんのみこみが始まると自分で止めることはできません。第一段階を嚥下の口腔期(こうくうき)、第二段階を嚥下の咽頭期(いんとうき)といいます。第三段階は食道に食物が入ってからで、嚥下の食道期(しょくどうき)とよびます。

 

 研修の説明では、

1、先行期(食物を見て、硬さ・味・温度・におい・口へ運ぶ量や速さ・噛む力などを認識する。)

2、準備期(食物を口に取り込み、唾液とよく混和しながら咀嚼をしたり、舌と口蓋で食物を押しつぶしたりする。)

3、口腔期(咀嚼により口腔内にばらけた食物を舌でまとめて食塊形成したり、咽頭に送り込む動きがみられる。)

4、咽頭期(咽頭期では物を飲み込む時の「ごっくん」という反射が起こる。意識的な反射惹起も可能だが、トリガーに食物が達すると自然に嚥下反射が起こる。)

5、食道期(食道期では、食物を食道の蠕動運動によって胃へと送る)

 

(簡単に説明すると、1、食べ物を認識 2、咀嚼 3、まとまる 4、飲み込む 5、胃に入るということ)

 

摂食嚥下の5期というものを教わりました。

 

どこに、障害があるのかで、対策がそれぞれ違うとのことでした。

 

 

 

次にむせ込んでしまう原因を解説したいと思います。

 

http://www.jibika.or.jp/citizens/daihyouteki/enge.html

加齢や病気など色々な原因により、嚥下の反射運動が低下してしまう
と、軟口蓋(鼻へ通じるドア)や喉頭蓋(気管へ通じるドア)を閉じるタイミングが遅れてしまい、食べ物の一部が気管に流れ込んでしまいます。この事を誤嚥(ごえん)と言います。

むせ込みとは、この誤嚥を防止するための防御反応の事をいいます。
つまり気管に入った食べ物を、咳をすることにより、気管の外に出そうとする反応の事です。

 

加齢や病気など色々な原因とは、私が思うに、ストレスを溜め込まない、話し相手がいる、運動をしていることだと思います。

実際に施設で同じ年齢でも、相手と楽しく話している、動いている人は、そうでない人に比べて、通常食を召し上がっています。

 

 

 

最後に、その対策です。

 

嚥下(えんげ)障害の予防は日常のトレーニングで | オムロン ヘルスケア

嚥下障害が悪化した場合には、手術などの治療方法もあります。しかし、ほとんどのケースはリハビリテーションで改善されます。
また自宅でも日ごろから、次のようなトレーニングをすることで予防や改善ができるので、生活の中に取り入れてみましょう。食事の前に行うと、より効果的です。

 

とのことで、

腹式呼吸

発音トレーニング(パタカラ体操)

首や口・舌のトレーニン

を推奨してました。

あとは自分で髭を剃ってもらうとか、舌を鼻の所まで出せるかゲームみたいなユニークな方法も紹介されました。

 

また、食事の際の予防については、

食事の際のベットの角度は30度、

1回の量はスプーン2分の1(ほぼむせ込まないとのこと)、

きちんと飲み込んだのを確認してから次のものを口の中に入れるということを、

実際に行なっている動画を見ながら、解説されました。

 

 

 

まとめ

 

最後に施設で活かしたいことという欄があってそこの所には、

ベットで行う時は30度にする、

スプーンの量を2分の1にするよう努める。

そして、嚥下体操をできるだけやっていきたいみたいなことを書こうかと思います。

事実上描き直しになってしまい、書くのがだるいので、

これをそのままブログにしちゃおうということで、

まとめましたが、

思いのほか楽しかったです。

あと、報告書をこれを参考にして、出来るサラリーマンみたいな文章に書き直す工程があるので、頑張りたいと思います。

 

あとあと、介護は見学だけじゃ現実はみられないので、

施設長の考え方とか現地のスタッフに聞いてみるとか、

したほうがいいと思います。(やはり良いところしかみせないからね)

 

あとあとあと、施設に意見箱があるとおもうので、遠慮なしに思うことを書いてください。